お笑い芸人、板尾創路(いつじ)が出版

お笑いのみならず、最近は俳優としての活躍も目立つ芸人、板尾創路(いつじ)。知名度のわりにプライベートは謎めいた部分が多かったが、このほど私生活を綴った日記をまとめた初著作『板尾日記』(リトルモア)が出版された。異端芸人の知られざる素顔が浮かんでくる。

観る者に想像力を求めるシュールな芸風で、お笑いファンに根強い人気の板尾。

自著のことを真顔でこんな風に言う人も珍しい。収録された日記は、昨年の1月1日から大晦日まで。 仕事の話や日々の出来事が淡々と綴られ、たしかに「日記そのもの」。が、芸風が、かいま見える。 たとえば、ある時は芸能人のみそらで居酒屋「和民」に出没し、ある時は自主製作映画に出演。

また、マグロ漁師たちを追った硬派なドキュメント番組を「マグロ目線」で鑑賞し、2時間笑いっぱなしだったくだりなど、発想力の片鱗が見える描写もチラホラ。

真顔で「別に声出して笑ってるわけじゃないですよ」とポツリ。